「GeForce RTX 4060 Ti」解説|初心者にもわかる次世代ミドルレンジGPUの実力

こんにちは!今回は、NVIDIAの新世代ミドルレンジGPU「GeForce RTX 4060 Ti」について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

「GeForce RTX 4060 Ti」は、2023年5月にNVIDIAから発売されたミドルレンジGPUです。

NVIDIAのGPUには、GTX、RTX、Quadroなど色々なシリーズがありますが、その中でもRTXシリーズは、ゲーミングに特化したGPU。高い性能と最新の技術を搭載しています。

そんなRTXシリーズの最新世代が、今回ご紹介する「GeForce RTX 4060 Ti」です。「Ada Lovelace」と呼ばれる最新のアーキテクチャを採用し、前世代から更に進化を遂げました。

ミドルレンジとは言え、新世代のRTX 4060 Tiは果たしてどんな実力を持っているのでしょうか?早速見ていきましょう。

GeForce RTX 4060 Tiの特徴と強み

  • 「Ada Lovelace」という最新アーキテクチャを採用
  • RTX 3070と同等の1080pゲーミング性能
  • 「DLSS 3」に対応し、パフォーマンスが大幅に改善
  • TDP 160Wの低消費電力で、発熱も低く抑えられる
  • レイトレーシング性能もRTX 3070並み

「Ada Lovelace」は、この新世代のGPUに採用された設計思想の名前。前世代の「Ampere」から更に進化を遂げ、性能と電力効率が大きく向上しています。

1080p解像度でのゲーム性能は、なんとRTX 3070と同等。ミドルレンジクラスながら、かなりの高性能ですね。レイトレーシング性能もRTX 3070と肩を並べるそうです。

注目ポイントは「DLSS 3」対応です。DLSSというのは、AI技術を使ってゲームの画質を向上させる、NVIDIAの独自機能。バージョン3では、さらに進化した「フレーム生成」という技術が加わり、パフォーマンスが大幅に改善されました。

それに、消費電力はわずか160W。前世代のRTX 3060 Tiから20%も低くなっているんです。発熱も抑えられるので、小型PCへの組み込みにもぴったり。

GeForce RTX 4060 Tiの弱み

  • 次世代GPUとしては、性能の伸びがやや小さめ
  • メモリバス帯域幅が128bitと低い
  • 高解像度では性能が伸び悩む可能性がある

とは言え、弱点もあります。次世代のGPUとしては、RTX 3060 Tiからの性能の伸びが12.7%程度とやや物足りないかもしれません。

情報の転送速度をつかさどるメモリバス帯域幅も128bitと、低めなのは気になるポイント。帯域幅の低さから、高解像度での性能が伸び悩む恐れもありそうです。

GeForce RTX 4060 Tiが向いている人

  • 主にフルHD(1080p)でのゲーミングを考えている人
  • 小型PCで高性能を求める人
  • DLSS 3の恩恵を受けて、パフォーマンスアップを狙いたい人
  • RTX 2060 SUPER以前からのアップグレードを検討している人

では、GeForce RTX 4060 Tiはどんな人におすすめなのでしょうか。

まず、メインでフルHD解像度(1080p)でのゲームプレイを考えている人には打ってつけです。この解像度なら、RTX 4060 Tiの性能を存分に発揮できるはず。

省電力性能が高いので、小型PCで高性能が欲しい人にもおすすめ。DLSS 3のおかげで、パフォーマンスも大幅に向上するでしょう。

あとは、現在RTX 2060 SUPERより前の世代のGPUを使っていて、そろそろアップグレードを検討している人にも良いです。DLSS 3の恩恵を受けられるので、満足度は高いはずです。

まとめ

NVIDIAの新世代ミドルレンジGPU「GeForce RTX 4060 Ti」は、1080p解像度に最適化された省電力モデルです。RTX 3070並みの高性能とDLSS 3対応が魅力ですが、VRAMの帯域幅の低さが弱点と言えるでしょう。

主にフルHDゲーミングを楽しみたい人や、小型PCでのゲームを考えている人には特におすすめ。

省電力でRTX 3070並みの性能を実現したRTX 4060 Tiの実力は侮れません。

記事一覧