おはめだ!本記事ではIntelの第14世代「Core i7-14700F」について解説します。
「Core i7-14700F」は2024年1月にインテルから発売された、ゲーミングPCとクリエイター向けPCに最適な新しいCPUです。
インテルのCPUには、Core i3、Core i5、Core i7、Core i9という4つのグレードがあります。Core i7は、高性能を求めるユーザー向けの、いわば「ハイクラス」のCPU。多くのゲーマーとクリエイターに選ばれています。
そんなCore i7シリーズの最新モデルが、今回ご紹介する「Core i7-14700F」です。「第14世代」と呼ばれる最新の設計で、一つ前の第13世代から大きく進化しました。
Core i7-14700Fの特徴
・「Raptor Lake Refresh」という最新の設計 ・「ハイブリッド・アーキテクチャー」で高性能と低消費電力を両立 ・20個のコア(8個の高性能コアと12個の省電力コア)と28個のスレッド ・「Fシリーズ」なのでお値段がお得
ちょっと難しい言葉が出てきましたね。順番に説明しますね。
「Raptor Lake Refresh」というのは、開発コードネームと呼ばれるもの。要は設計図の名前です。アーキテクチャというのは、その設計思想のこと。インテルは第12世代から、「ハイブリッド・アーキテクチャー」という画期的なアイデアを取り入れました。
従来のCPUは、全部のコアが同じ性能でした。でもゲームをする時と、動画を編集する時では、求められる性能が違いますよね。そこで登場したのが、得意分野が異なる2種類のコアを組み合わせる「ハイブリッド」方式です。
高性能な「Pコア」が8個と、低消費電力の「Eコア」が12個。合わせて20コアというわけです。前の第13世代のCore i7-13700から、Eコアが4つも増えました!Pコアは重たい処理を一瞬で片付け、Eコアは軽い処理を効率的にこなす。うまく協力することで、高性能と低消費電力を両立します。
「スレッド」というのは、CPUが同時にいくつの仕事をこなせるかという性能の指標。Core i7-14700Fは28スレッドなので、同時に28個の作業ができます。これは第13世代から4つも増えたんですよ。
最後に「Fシリーズ」についてですが、これはCPUに内蔵するグラフィック機能を省いたお得なバージョン。グラフィックボードを別に使うゲーミングPCやクリエイター向けPCなら、Fシリーズを選ぶのがおすすめです。
Core i7-14700Fの強み
- 最大周波数が5.4GHzでめちゃくちゃ速い
- 大容量の28MBの二次キャッシュと33MBの三次キャッシュでサクサク
- 20コアの威力でゲームをしながら配信や動画編集も余裕
- ゲーミング性能はライバルのAMD Ryzenを上回る
- クリエイター向けの性能もAMD Ryzen 9をしのぐ
- 上位モデルのCore i7-14700Kとほぼ同じ性能でお得
周波数というのは、CPUの速度のこと。1秒間に何億回の計算ができるかを表しています。Core i7-14700Fは、最大で5.4GHzまで頑張れる。これはCore i5-14400Fの4.7GHzよりもずっと速いです!
また、28MBの二次キャッシュと33MBの三次キャッシュという、とてつもなく大きなメモリも搭載。大事なデータをすぐ取り出せるから、サクサク動きます。
そして20コアの威力で、同時にたくさんの作業をこなせます。ゲームをしながらYouTubeに配信したり、ゲームの合間に動画を編集したり。マルチタスクが得意なんです。前のCore i7-13700から、コア数が4つも増えたので、この違いは大きいですよ。
ゲーミング性能は、ライバルのAMD Ryzenシリーズを上回ります。特殊なチップを使ったRyzen X3Dには及ばないかもしれませんが、それ以外なら負ける気がしないレベルです。
クリエイターの人にも朗報です。動画編集などで重要な、マルチコアの性能が飛躍的に上がりました。なんとAMDの上位モデルRyzen 9をも上回る結果です。
そして、上位モデルのCore i7-14700Kとほぼ同じ性能なのに、お値段はお手頃。コストパフォーマンスが素晴らしいです。
Core i7-14700Fの弱み
- 第13世代のCore i7-13700と比べると、ゲーミング性能の向上は小さめ
- 消費電力がCore i7-14700Kよりも高い
- AMDのRyzen 7000 X3Dシリーズには、ゲーム性能で負ける
- Core i7-14700F搭載PCの価格が少し高め
とは言え、弱点もあります。前の第13世代のCore i7-13700と比べると、ゲーミング性能の向上はそれほど大きくありません。Eコアが増えてもゲームにはあまり効果がないんですね。
消費電力も、上位モデルのCore i7-14700Kよりは高めです。発熱量が多いので、冷却性能の高いパソコンケースや冷却ファンが必要になります。
また、ライバルのAMDが出しているRyzen 7000 X3Dシリーズには、ゲーム性能では負けてしまいます。(しかしそのRyzen 7000 X3Dシリーズは、お値段がすこしお高いです…。)
それから、Core i7-14700Fを使ったPCの価格は、全体のパーツも相まって少し高めに感じるかもしれません。
Core i7-14700Fが向いている人
- ゲームも動画編集もガッツリやりたい人
- 高性能なグラフィックボード(GeForce RTX 4070以上)と組み合わせたい人
- 予算の限界でCore i7-14700Kは買えない人
- ゲーム配信やYouTubeへの動画投稿をメインにしている人
Core i7-14700Fは、ゲームもクリエイター向けの作業もバリバリこなしたい人におすすめ。ゲーム実況や動画編集をやる人は、きっと大満足の性能を発揮してくれるはず。
高性能なグラフィックボードGeForce RTX 4070以上と組み合わせれば、最高のパフォーマンスが期待できます。Core i7-14700Fなら、グラフィックボードの性能を十分引き出せるんです。
でも、予算が限られていて、上位モデルのCore i7-14700Kまでは手が届かない…という人にもぴったり。ほとんど同じ性能なのに、お値段はお手頃ですからね。
特にゲーム配信やYouTubeへの動画投稿をメインにしている人は、Core i7-14700Fの恩恵を存分に受けられるでしょう。配信や編集の処理もサクサクです!
まとめ
第14世代のインテルCPU「Core i7-14700F」は、ゲームもクリエイター向け作業も両方こなせる、ハイクラスのCPUです。とても高速で、同時にたくさんの作業をこなすマルチタスクも得意。AMD Ryzenシリーズにも負けていませんよ。
高性能なグラフィックボードと組み合わせれば、最強のゲーミングPCの完成です。でもそこまでのお金はかけられない…という人にも最適。上位モデルとほぼ同じ性能なのに、お値段はリーズナブルなんです。
新しいPCを検討する際は、ぜひCore i7-14700Fを検討してみてくださいね。ゲーマーにもクリエイターにもおすすめの、頼もしいCPUですよ!