「GeForce RTX 4060」解説|初心者にもわかる最新世代ミドルレンジGPUの実力

おはめだ!今回は、NVIDIAの新世代ミドルレンジGPU「GeForce RTX 4060」について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

「GeForce RTX 4060」は、2023年6月にNVIDIAから発売されたミドルレンジGPUです。

NVIDIAのGPUには、GTX、RTX、Quadroなど色々なシリーズがありますが、その中でもRTXシリーズは、ゲーミングに特化したGPU。高い性能と最新の技術を搭載しています。

そんなRTXシリーズの最新世代が、今回ご紹介する「GeForce RTX 4060」です。「Ada Lovelace」と呼ばれる最新のアーキテクチャを採用し、前世代から更に進化を遂げました。

ミドルレンジとは言え、新世代のRTX 4060は果たしてどんな実力を持っているのでしょうか?早速見ていきましょう。

GeForce RTX 4060の特徴と強み

  • 「Ada Lovelace」という最新アーキテクチャを採用
  • 先代のRTX 3060から10〜15%程度の性能向上
  • 「DLSS 3.0」に対応し、パフォーマンスが大幅に改善
  • TDP 115Wの低消費電力で、発熱も低く抑えられる

「Ada Lovelace」は、この新世代のGPUに採用された設計思想の名前。前世代の「Ampere」から更に進化を遂げ、性能と電力効率が大きく向上しています。

ゲーム性能は、先代のRTX 3060と比べて10〜15%程度アップ。ミドルレンジクラスながら、着実に性能は向上しています。

注目ポイントは「DLSS 3.0」対応です。DLSSというのは、AI技術を使ってゲームの画質を向上させる、NVIDIAの独自機能。バージョン3.0では、さらに進化した「フレーム生成」という技術が加わり、パフォーマンスが大幅に改善されました。

それに、消費電力はわずか115W。前世代から30%以上も低くなっています。発熱も抑えられるので、小型PCへの組み込みにもぴったり。

GeForce RTX 4060の弱み

  • 次世代GPUとしては、性能の伸びがやや小さめ
  • メモリバス帯域幅が128bitと狭い
  • VRAMが8GBと、先代の12GBから減っている
  • ネイティブ性能では、前世代のRTX 3060 Tiに及ばない
  • 現状では、旧世代の強力なミドルレンジGPUと同等の価格帯

とは言え、弱点もあります。次世代のGPUとしては、性能の伸びがやや物足りないかもしれません。情報の転送速度をつかさどるメモリバス帯域幅も128bitと狭く、VRAMも8GBと先代から減っているのは残念なポイントです。

純粋な性能だけを見れば、前世代のRTX 3060 Tiにはまだ及びません。価格帯も、現状では旧世代の強力なミドルレンジGPUと同等。DLSS 3.0の恩恵に魅力を感じない人にとっては、コスパで物足りなさを感じるかもしれません。

GeForce RTX 4060が向いている人

  • 主にフルHD(1080p)でのゲーミングを考えている人
  • 小型PCで高性能を求める人
  • DLSS 3.0の恩恵を受けて、1440pや4Kでもプレイしたい人
  • RTX 3060からのアップグレードを検討している人

まず、メインでフルHD解像度(1080p)でのゲームプレイを考えている人には打ってつけです。この解像度なら、RTX 4060の性能を存分に発揮できるはず。

省電力性能が高いので、小型PCで高性能が欲しい人にもおすすめ。DLSS 3.0のおかげで、1440pや4K解像度のゲームも快適にプレイできるかもしれません。

あとは、現在RTX 3060を使っていて、そろそろアップグレードを検討している人にも◎。DLSS 3.0の恩恵を受けられるので、満足度は高いはずです。

まとめ

NVIDIAの新世代ミドルレンジGPU「GeForce RTX 4060」は、次世代らしい大幅な性能アップこそ見られないものの、DLSS 3.0対応と優れた省電力性により扱いやすさが増した一台です。

主にフルHDゲーミングを楽しみたい人や、小型PCでのゲームを考えている人には特におすすめです。

記事一覧