近年、Nvidiaのグラフィックボード(通称:グラボ)の名称に「Ti」や「SUPER」という文字を見かけることがあります。これらは一体何を意味するのでしょうか?今回は、グラボの性能を表す「Ti」と「SUPER」について解説します。
「Ti」とは?
「Ti」は、「Titanium(チタニウム)」の略で、無印の上位互換版に付けられる接尾辞です。Tiモデルは、同じシリーズの標準モデルよりも高いパフォーマンスを発揮します。
Tiモデルの特徴は以下の通りです:
- 標準モデルやSUPERモデルよりも高価格
- 搭載されるGPUのCUDAコア数やTensorコア数、VRAM容量などが標準モデルより優れている
- 性能向上に伴い消費電力(TDP)も増加傾向にある
「SUPER」とは?
「SUPER」は、Nvidiaが2019年に導入した名称で、現行モデルのマイナーチェンジ(小改良)版です。SUPERモデルは、現行モデルの小改良版として位置付けられており、高性能です。
SUPERモデルの特徴は以下の通りです:
- 標準モデルよりも高性能
- 消費電力は標準モデルよりやや高め
- ミドルクラスのゲーミングPCに適している
- 「Ti」シリーズに付くこともある(RTX 4070 Ti SUPER)
性能比較
一般的に、性能は以下の順番になります。
標準モデル < SUPERモデル < Tiモデル < Ti SUPERモデル
ただし、世代が異なる場合はこの限りではありません。例えば、「RTX 2080 Ti」と「RTX 3070 SUPER」を比較すると、後者の方が高性能です。
まとめ
NvidiaのグラボにおけるTiとSUPERは、それぞれ高性能を表すための名称です。Tiは最上位モデル、SUPERは中間モデルと覚えておくと分かりやすいでしょう。グラボ選びの際は、用途や予算に合わせて、適切なモデルを選ぶことが大切です。