おはめだ!本記事ではAMDの人気CPU「Ryzen 5 5500」について解説します。
Astromedaのコスパモデル、「Black BOX」に搭載されているこのCPU。
「Ryzen 5 5500」は2022年4月にAMDから発売されたミドルクラスのCPUで、低価格ながら6コア12スレッドの高性能を誇り、コスパ最強と言われるCPUです。
Ryzen 5 5500の特徴
- 6個のコアと12個のスレッド
- 定格クロック3.6GHz、最大ブーストクロック4.2GHz
- TDP65Wの省電力設計
「コア」というのは、CPUの心臓部。計算を担当する部署みたいなものです。Ryzen 5 5500は6個のコアを持っています。一方「スレッド」は、CPUが同時にこなせる仕事の数。Ryzen 5 5500は12スレッドなので、同時に12個の作業ができるわけです。
「クロック」というのは、CPUの速度のこと。1秒間に何億回の計算ができるかを表します。Ryzen 5 5500は、通常は3.6GHzで動いていますが、必要な時は4.2GHzまで自動的に速度アップ。これをブーストといいます。
「TDP」は、CPUが発する熱の量。数字が小さいほど省電力ということです。Ryzen 5 5500は65Wとかなり低め。
Ryzen 5 5500の強み
- 同時に多くの作業をこなせるマルチスレッド性能が優れている
- 価格の割に非常に高性能でコストパフォーマンスが抜群
- 動画編集や3DCGレンダリングなどの高負荷な作業で真価を発揮
- マルチスレッド性能を求めるゲームに最適
Ryzen 5 5500の最大の魅力は、なんと言ってもそのコストパフォーマンスの高さです。6コア12スレッドという高スペックながら、価格は超お手頃。現在の価格帯では間違いなく最強の性能を誇ります。
Ryzen 5 5500のもうひとつの強みが、クリエイティブな作業での活躍ぶりです。動画編集や3DCGレンダリング、フォトレタッチなどの作業は、CPUに非常に大きな負荷がかかります。
ここで活きてくるのが、先ほど説明したRyzen 5 5500の高いマルチスレッド性能。複数のコアとスレッドが協力することで、これらの重い作業を効率的にこなしていくことができるのです。
マルチスレッド性能が求められる特定のゲームタイトルにおいては、値段以上の力を発揮できます。
Ryzen 5 5500の弱み
- CPUの一時的な記憶領域であるキャッシュ容量が少ない
- 最新の高速なPCIe 4.0規格に対応していない
CPUにはキャッシュメモリと呼ばれる一時的なデータの保管場所があります。よく使うデータをここに保存しておくことで、高速にデータにアクセスできます。
Ryzen 5 5500の三次キャッシュ容量は16MB。上位モデルや最新世代に比べると心もとない容量です。キャッシュが少ないと、データを保存できる量が減るので、CPUがデータを探す時間が長くなってしまいます。
また、Ryzen 5 5500はPCIe 4.0という高速なデータ通信規格に対応していません。最新のグラフィックボードの中にはPCIe 4.0でないと真の力を発揮できないものもあります。
PCIe 4.0のグラフィックボードをRyzen 5 5500と組み合わせても、PCIe 3.0までしか対応していないので、グラフィックボードの性能を100%引き出せません。せっかくの高性能なグラフィックボードも、Ryzen 5 5500ではその実力を十分に活かしきれないわけです。
Ryzen 5 5500が向いている人
- とにかく低価格でAMD製の高性能CPUが欲しい人
- コスパの良いゲーミングPCが欲しい人
Ryzen 5 5500は、何よりもコストパフォーマンスを重視する人におすすめのCPUです。この価格帯でこれだけの高性能を手に入れられるのは、Ryzen 5 5500しかありません。Ryzen 5 5500搭載モデルのPCはとにかくコストパフォーマンスに優れます。
ゲーミング用途でも、要求スペックの高くないゲームであれば十分戦えるスペックを有しています。
まとめ
AMDのCPU「Ryzen 5 5500」は、驚異的なコストパフォーマンスが魅力のミドルクラスCPUです。6コア12スレッドの高性能ながら、価格はリーズナブル。特にマルチスレッド性能が求められるゲームタイトルにおいては真価を発揮する1枚です。
とにかく安くて高性能なAMD製CPUが欲しいなら、文句なしのチョイス。低価格でマルチスレッド性能が必要な人は、ぜひRyzen 5 5500を検討してみてください。