「Ryzen 5 7600」解説|初心者にもわかるAMD第5世代CPUの魅力

おはめだ!本記事ではAMDの第5世代CPU「Ryzen 5 7600」について解説します。

「Ryzen 5 7600」は2023年1月にAMDから発売された、ゲーミングPCに最適な新しいCPUです。

AMDのCPUには、Ryzen 3、Ryzen 5、Ryzen 7、Ryzen 9という4つのグレードがあります。Ryzen 5は、価格と性能のバランスに優れた、いわば「ミドルクラス」のCPU。多くのゲーマーに選ばれています。

そんなRyzen 5シリーズの最新モデルが、今回ご紹介する「Ryzen 5 7600」です。「第5世代」と呼ばれる最新の設計で、一つ前の第4世代から大きく進化しました。

Ryzen 5 7600の特徴

  • 「Zen 4」という最新の設計
  • 6個のコアと12個のスレッド
  • 定格クロック3.8GHz、最大ブーストクロック5.1GHz
  • TDP65Wの省電力設計

「Zen 4」というのは、開発コードネームと呼ばれるもの。要は設計図の名前です。

「コア」というのは、CPUの心臓部。計算を担当する部署みたいなものです。Ryzen 5 7600は6個のコアを持っています。一方「スレッド」は、CPUが同時にこなせる仕事の数。Ryzen 5 7600は12スレッドなので、同時に12個の作業ができるわけです。

「クロック」というのは、CPUの速度のこと。1秒間に何億回の計算ができるかを表します。Ryzen 5 7600は、通常は3.8GHzで動いていますが、必要な時は5.1GHzまで自動的に速度アップ。これをブーストといいます。

「TDP」は、CPUが発する熱の量。数字が小さいほど省電力ということです。Ryzen 5 7600は65Wとかなり低め。

Ryzen 5 7600 搭載モデル 主要ゲームFPS比較

Ryzen 5 7600の強み

  • シングルコア性能が高くて、ゲームが快適
  • 前の世代の最上位モデル並みの性能
  • 大容量のキャッシュメモリで処理が速い
  • ミドルクラスのグラフィックボードとの相性抜群

Ryzen 5 7600の最大の魅力は、シングルコア性能の高さです。ゲームは、少数のコアに大きな負荷がかかることが多いので、1コアの性能が重要になります。

Ryzen 5 7600は、最新のZen 4設計のおかげで、1コアの性能が大幅にアップ。必要な時は5.1GHzまで頑張ります。これによりゲームのフレームレートが上がって、よりなめらかに、ストレスなくプレイできるというわけです。

でも単純な速さだけじゃありません。6MBの二次キャッシュと32MBの三次キャッシュという、高速なメモリも搭載。よく使うデータをすぐ取り出せるので、レスポンスも抜群です。

省電力なのに高性能、。ミドルクラスのGeForce RTX 4060やRadeon RX 7600とのグラフィックボードと組み合わせれば、手頃な価格で本格的なゲーミングPCが完成します。

Ryzen 5 7600の弱み

  • ライバルのインテルCore i5より、コア数とスレッド数が少ない
  • 新しいソケットAM5のマザーボードが高価
  • マルチコア性能はインテルに負ける
  • 前の世代からの性能アップは限定的

とはいえ、Ryzen 5 7600にも弱点はあります。ライバルのインテルCore i5-13400やCore i5-14400Fは10コア16スレッド。 Ryzen 5 7600の6コア12スレッドより多いんです。 この差は、同時にたくさんの作業をこなすマルチタスク性能に表れます。 特に動画編集やCGレンダリングでは、コア数の多いインテルが有利かもしれません。

また、Ryzen 7000シリーズから、CPUソケット(マザーボードとCPUを接続するための部品)がAM5という規格に変更されました。 対応するマザーボードや高速なDDR5メモリが必要で、パーツ単体の値段は下がっても、PC全体では少し割高になりそう。 新しいソケットへの乗り換えは、お財布に優しくないかもしれませんね。

前の世代からの性能アップ幅も、ゲームではそれほど大きくありません。 でも、新しいプラットフォームへの投資と考えれば、将来のアップグレードの選択肢が広がるのも事実です。

Ryzen 5 7600が向いている人

  • ゲームを中心に使う人
  • マルチタスクよりゲーム性能を重視する人
  • ミドルクラスのグラフィックボードを使う予定の人
  • 省電力でコスパの良いCPUを探している人

Ryzen 5 7600は、なんといってもゲーマー向けのCPUです。 第4世代Ryzenの中では最もコスパが良く、ミドルクラスのグラフィックボードとの組み合わせで、ハイエンドモデルに迫る性能を発揮します。

しかし、もし動画編集やCGレンダリングがメインの用途なら、もう少し上のランク、Ryzen 7やRyzen 9も検討してみましょう。

まとめ

第4世代のAMDのCPU「Ryzen 5 7600」は、ゲーミングPCに最適なミドルクラスCPUです。 シングルコア性能の高さが光るこのCPUは、ゲームプレイに最適。ミドルクラスのグラフィックボードとの相性も良く、リーズナブルな価格でハイパフォーマンスなゲーミングPCが組めます。

もちろん弱点も存在しますが、ゲーム用途なら文句なしの実力をRyzen 5 7600は備えています。新時代のゲーミングCPUとして、大いに注目されること間違いなしでしょう。ぜひ自分のニーズに合わせて検討してみてくださいね。

PC選びに迷ったら、Ryzen 5 7600搭載モデルを候補に入れてみては?きっと良い選択になるはずですよ。

Ryzen 5 7600搭載モデル

【GAMER】Ryzen 5 7600/RTX 4060 8GB/メモリ32GB

【GAMER】Ryzen 5 7600/RTX 4060 Ti 8GB/メモリ32GB

【GAMER】Ryzen 5 7600/RTX 4070 12GB/メモリ32GB

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